NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)とは

 脂肪肝とは生活習慣の問題(運動不足、食べすぎ、アルコール摂取が多いなど)から肝臓が油っぽくなっている状態で、腹部超音波検査などで診断されます。通常血液検査で肝機能の異常はないか、軽度です。

検診などでは比較的多くみられます。一方多量のアルコール摂取もなく(一日のエタノール摂取量20g以下)、C型肝炎などのウイルス性肝炎やそのほかの肝障害の原因もないのに、血液検査で肝機能の異常(ALT、ASTのある程度以上の上昇)がみられ、かつ脂肪肝をともなうものは非アルコール性脂肪性肝炎の可能性があります。

通常の脂肪肝と異なり進行すれば肝臓が繊維化し肝硬変にいたったり、肝臓ガンのリスクが高くなるので注意が必要な疾患です。脂肪肝に何らかの要因(酸化ストレスなど)が加わり発症すると考えられています。